病気について

mental disease      ・うつ病 ・躁うつ病 ・適応障害 ・不安障害 ・社会不安障害
            ・ひきこもり ・パニック障害 ・摂食障害 ・統合失調症
            ・強迫性障害 ・アルコールや薬物依存症 ・病的ギャンブリング
            ・認知症(アルツハイマー型. 脳血管性. レヴィー小体型. 前頭側頭型)


うつ病とは・・・

 日常的なストレスからくる落ち込みや不安、悲しさ、むなしさといったゆううつな気分や無力感は誰しも経験することです。しかしうつ病とは、こうしたこころの状態が2週間以上回復せずに、日常生活に支障をきたしてしまう病気です。単に気の持ちようの問題ではなく、脳内の神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリンに関した神経細胞の働きが悪くなることによって起こると考えられています。
5・6歳から老年期まで広く罹る病気で、女性のほうが多くなります。生涯罹患率からすると10人に1~2人がなる病気で、20~50歳代に多くみられます。ハイになったり、やたらと怒りっぽくなる時期が混じるならそれは躁うつ病です。使う薬が全く違ってきます。

症状は・・
       ①気が沈む  ②憔悴感  ③気力減退・集中力低下  ④睡眠障害
       ⑤食欲不振  ⑥罪悪感  ⑦死にたくなる 等です。

治療は・・
 薬物療法と休息によりあれよあれよと良くなる人、薄皮をはがすように2.3ヶ月でよくなる人が6.7割です。家族の問題をかかえていたり、仕事での負担が大きい場合は長引く傾向にあります。人間関係問題に関してはカウンセリングが必要でしょう。特に親に受け入れてもらえていない、理解してもらえない、干渉されるという人は長いことが多いです。それ以外でも不全感や普通でないといった気持ちが2.3年続く人がいます。考え方・感じ方が極端な人には認知療法が有効です。人にものが言えない人にはアサーショントレーニングが必要でしょう。自助グループなどに参加するのが回復に役立つ場合もあります。治り方には順番があります。不安・焦燥感、億劫感、生きがいの順に回復していきます。ハイになったり、怒りっぽくなったりする場合があるとうつの治療を受けているだけでは不安定な状態が続きます。

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躁うつ病とは・・・

 うつ状態の期間とそう状態(気分が普段にはないほど、数時間~数日以上の間高くなる)あるいはイライラや怒りっぽい状態が続く期間を繰り返す病気です。うつ状態の期間の方が長いことが一般的なので、うつ病と診断されることもあります。
 そう状態が重い場合をⅠ型、そう状態が軽い場合をⅡ型と呼び、区別しています。
 Ⅰ型とⅡ型を合わせると約1~2%の人が生涯にかかる病気です。診断基準には該当しないものの、その傾向があるものも含めるとさらに増えます。
 うつ病と異なり、休養だけでうつ状態やそう状態を改善することは難しいことが多く、薬物治療が必要な病気です。

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適応障害とは・・・

 社会的心理的ストレスに対して、うつや不安などのさまざまな症状が現れます。一般的には、そのストレスにさらされてから3カ月以内に症状が現れますが、ストレスから解放されると6カ月以内に改善されると定義されています。どのような症状が出るかによって治療法は異なります。

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不安障害とは・・・

 不安の根源は、死に対する恐怖です。それは身体的な死、精神的な死、社会的な死に分類されます。そして不安がその原因に対して不釣合いなまでに強いことと、あまりに長引きすぎる場合に病的とみなされます。
 アメリカの精神医学会での分類では、パニック障害(急性の不安)、全般性不安障害(慢性の不安)、身体表現性障害(主に身体症状として現れるもの)、心気症(体の病気と頑固に思い込んでしまうもの)、恐怖症(不安・恐怖が特定のものに限られるもの)、社会不安障害(対人関係上の不安、対人評価上の不安)、強迫性障害(強迫観念、強迫行為が主体)、解離性障害(不安症状に意識が途切れる、あるいは記憶がないことが伴うもの)、PTSD(生命を脅かされる恐怖体験の後の不安症状)があります。これらは人口の11~28%が罹患すると報告されています。以下主な3つの病気について説明していきます。

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社会不安障害(Social Anxiety Disorder, SAD)とは・・・

 他人の注視にさらされるような状況に対する恐れや自分が恥をかいたり、困惑したりするような行為を行うかもしれないという恐れが社会恐怖と定義され、そうした状況や行為を避けようとし、それができない場合には強い不安と苦痛を抱き、社会生活に障害をきたすようになった状態を社会不安障害と呼んでいます。もともと日本で言われていた対人恐怖症と重なる部分が多いです。しかし、重ならないのが自己の欠点が相手に不快感を与えているという病像で、「自己臭恐怖」「自己視線恐怖」「自己音恐怖」などが挙げられます。

治療と予後は・・
 薬物療法、精神療法と行動療法で小集団によるグループ療法も改善に役立ちます。具体的には、薬物で不安を軽減し、症状と格闘せずに横に置いておいて、現実参加をしていくということです。そうすることで不安はあれども行動ができる自分を自覚していきます。でも不安を表に出さず、社会的場面を回避しながらひっそり暮らしている人が多いと推察されます。近年病気と認識されてきましたので治療の普及・進展が求められます。

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ひきこもりとは・・・

 6ヶ月以上便所・入浴以外は自室にこもる、あるいは自宅から外に出ない(もしくは夜にコンビニや本屋に行くくらい)で、社会活動をしない状態が続く状態をいいます。精神病性のものと発達障害性のものとそうでないものの3種に大別されます。
 精神病性のものの回復は、ご本人に精神病の治療を受けてもらうことから始まります。
 発達障害(自閉性スペクトラムやADHDなど)の場合、障害を受け入れ(ご本人、ご家族ともに)、これまでできなかったことを少しずつできるように周囲の人たちが援助できる環境を作ることが求められます。全国25箇所にある若者自立塾でも配慮がなされるようになって来ました。
 不登校から始まったもの、何らかの挫折からおこってきたものもあり、対人恐怖・社会不安障害、強迫性障害、回避性人格障害などと診断されるものもありますが、ひきこもりが進展していく途中でそういう状態に陥る場合もあり、さまざまなケースがあります。
 身体へのこだわり、自殺・リストカット、アルコール薬物問題、家庭内暴力などの問題を伴うこともあります。
 しかし、ひきこもりのため、医療機関・カウンセリングに行こうにも本人は連れて行けず、家族だけが相談に行くケースが殆どです。

治療と予後は・・
 まず精神病性か発達障害性かそうでないかを鑑別し、そうでなかったら親が回復するのをまず援助します。親が社会的にひきこもってしまい、抑うつ不安状態になっています。引きこもりという状態を理解し、受け入れ、そのうえで親子のコミュニケーションがとれるようにサポートします。そのためにも引きこもりの親の会などに参加してもらうのがいいでしょう。次に本人が家に安心していれるような状況にもっていきます。それから徐々に回復者のグループに参加してもらったり、若者デイケア、フリースクール・フリースペースに通ってもらったりします。そして、外出、買い物、趣味、スポーツ、習い事、アルバイトなどができるように援助します。学校を終了していない場合、再び登校をするか、通信制・定時制にいってもらったりします。入所施設として若者自立塾が全国に25箇所あります。職業訓練に関してはジョブカフェが援助してくれます。なかなかそれらの社会施設の利用までいかない場合には、訪問サポート士の利用も考えて見ましょう。学生であれば訪問家庭教師があります。社会恐怖や強迫性障害であれば薬が本人を楽にさせます。
 回復の場や仲間がいる場合は、あれよあれよと回復する方がいます。でも親がサポートしながら少しずつ社会に参加されていくケースが順当といえます。その場合両親の協力が欠かせません。距離を置いて見守り、心配事は親の会で吐いてくるというのがお勧めです。将来に関する心配はご本人が一番しています。一番恐れていることは親に捨てられることです。同世代の仲間と交流をもてればいいのですが、持てない場合、親が退職するのを機に働きに出るなど自分で何とか生き残りを工夫するケースもあります。その場合は周囲の視線を気にして、社会不安を抱えながら強迫的に欠点・弱みを見せずに働き、余裕がないことが多いです。そういうご本人を見守ってあげましょう。一言も話さずに部屋に長年引きこもるケースもあり、ご家族だけでも孤立しないように家族の会などに出てきていただきたいと願っています。心の健康センターや保健センターでも相談に応じてくれるようになりました。相談だけでも行って見てください。

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パニック障害(Panic Disorder, PD)とは・・・

 突然激しい不安に襲われ、胸がドキドキしたり、息苦しくなったり、めまいがしたり、ふわっとしたり、手が震えてきたりする発作をパニック発作といいます。このような発作が繰り返し起こり、また起こるのではないかと不安になるのがパニック障害です。脳内に不安とその関連身体症状を誘発する不安の回路ができてしまい起こる病気と考えられます。症状の進展は、まず症状が限定された発作から、だんだん体調に敏感・過敏になり、些細なことが心配になり、発作に襲われないように行動が限定・制限されて、最後にはうつ状態になってしまいます。

治療と予後は・・
 薬物療法と必要に応じ行動療法を行います。薬が合えば早期に楽になりますが、服薬はある程度続けていただいて安定して症状が出ないことを確かめます。しかし薬が長期的に不要になる人は4割であり、焦らずに病気あるいは薬物とと付き合っていただきたいのです。

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摂食障害とは・・・

 摂食障害には、食べ物や食べる行為を拒む「拒食」、食べることを止めたいと思っても食べ続けてしまう「過食」、食べたものを意識的に吐き出してしまう「自己誘発嘔吐」(過食とあわせて「食べ吐き」)、食べ物や食べ方へのこだわり、下剤乱用などの症状があります。
 それらの症状は生きにくさが形になったということができます。体裁よく自分の中の不安を処理できる方法・行き場のない心のズレを埋めてくれる道具が摂食障害だと言っている治療者もいます。
 さらにそれだけではなく、心身ともに傷つき、リストカット・不登校・ひきこもり・出社拒否・アルコール薬物依存・家庭内暴力・盗癖・自殺企図・強迫的になるなど問題は多岐にわたります。

治療と予後は・・
 治療は精神療法です。自分の生きづらさを認め、苦労・苦悩してきた自分を受け止めて、強迫的なところ・ガチガチなところを少しずつゆるめて、食行動にとらわれず自分らしく行動できるように話し合いをしていきます。自助グループも回復のための重要な場です。巻き込まれている家族の治療回復も重要でしょう。
予後は様々です。状況反応性に摂食障害になった人は、状況が良くなれば回復が早い場合があります。自分の道を模索し続けて徐々に良くなる人、つき物がスポーンと取れたように良くなる場合もあります。しかし、自分のふがいなさを嘆き摂食障害を続けている人、アルコール依存症を合併して死にいたる人もおられます。

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  統合失調症とは・・・

 急性期には不気味な感じに苦しみ、自分以外の世界から自分を守ろうと、目に見えないパリアーを体表の外側に張り巡らし、外界からの働きかけを受け付けない状態となります。まわりの人からは自分独自の世界に棲む様子に見られます。不気味な感じが対象化されると幻聴や幻視になり、言語化されると妄想という自分を守る考えとなります。極端に落ち着かなくなり、興奮したり固まってしまうことがあります。慢性化するとぼうっとしていたり意欲低下が目立つことがあります。

治療と予後は・・
 薬物療法と病の受け入れが大切です。薬が非常によく効く人、病気とうまく付き合えるようになった人は経過が良いです。
 「幻聴さん」とうまく付き合えるようになる、地域生活支援センターや作業所・デイケアをうまく利用できる人もいいです。
 病気も自分の一部と受け入れるのは難しい事ですが、そうすることで楽になります。なかなかできない人は苦難が続きます。
 「べてるの家」から病気との付き合い方についていろいろと本が出ていますので、ぜひ読んで頂きたいと思います。


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強迫性障害(Obsessive-Compulsive Disorder, OCD)とは・・・

繰り返し生じるネガティブな考え、イメージ、衝動が起こり、それが苦痛で、不安、恐れ、嫌悪感、羞恥心を覚えます。不潔恐怖では聖域を守るのに必死で、そこを汚したのではないかという清潔恐怖にもなります。その苦痛を取り除くため、繰り返される考えやイメージをひねりだしたり、ある行動(強迫行動・回避・儀式)をしたりします。そうすると一時的に苦痛は静まります。しかし、またネガティブな考えなどに襲われてしまうのがこの疾患です。症状としては、洗浄強迫・清掃強迫、確認強迫、繰り返し強迫、整理整頓強迫、溜め込み・収集強迫、想像型儀式強迫があります。心配や強迫観念には悲惨な結果への不安が含まれています。しかし、自分の強迫観念は理に適わないと自覚もしています。でも強迫観念に逆らってみても、いっそう不安、恐怖がひどくなるだけです。ですからこの強迫観念の逆説的な性質に気づくことが強迫観念退治の第一歩です。強迫観念と闘うのをやめる方法を学んだとき強迫的な恐ろしい考えを呼び戻す回数が減り、恐ろしさも弱まります。

治療と予後は・・
 薬物療法と行動療法です。なかに薬物療法だけで症状が数ヶ月で収まってくる人がいます。しかし多くが長期に症状は持続します。行動療法(ERP、エクスポージャーと儀式妨害)にしっかり取り組める人は嘘のように症状が収まります。そうでない人は多少なりとも症状が続きながら、我慢して生活されている人が多いです。その場合、生活場面では制限が生じています。行動療法は近年少しずつ広まっています。勇気を持って取り組んでみましょう。
 ご家族も病気をしっかり理解して、ご本人の病気による症状にまきこまれないことが大切です。
 ご本人は「図解やさしくわかる強迫性障害」(ナツメ社)、ご家族は「強迫性障害に悩む人の気持ちがわかる本」(講談社)をお読み下さい。「OCDの会」のホームページもご参照下さい。

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アルコール・薬物依存症とは・・・

 多くの場合、淋しさ・虚しさをまぎらわすために依存性薬物であるアルコールなどを長期間飲用してきたことが原因で、アルコール・薬物を減らそう、止めようとしても思うようにはできずに、また結局アルコール・薬物をやってしまうという病気です。しかしこの病気には幅があり、アルコールに関してもその進行は、節度ある飲酒→危険な飲酒→有害な飲酒→アルコール依存症となり、依存症でも初期→中期→末期と幅があります。中期以降の目安は連続飲酒発作という朝から夜まで起きている間じゅう飲酒しているという状態が数日以上続くことがみられることです。初期には二日酔いが多くなり、次第に場所や時間・状況をわきまえない飲酒・隠れ酒が多くなります。そして酒の切れ際に手の震えやいらいらするなどの離脱症状が出てきます。うつとの合併も近年多くみられます。家庭や職場でもいろいろな問題が出てきますが、その苦境に対して素直に向き合うことができず、問題を否認することが多くなります。アルコール関連身体疾患や度重なる失敗・社会的責任を果たせなくなることに気づき、自らやめていく人もいますが、やめたくてもやめられない場合は他人の助けを借りることが必要です。専門医療機関で治療を受ける、断酒会・AAなどの自助グループへの参加が鍵になることが多いです。

治療と予後は・・
 まずお困りになっている家族が治療を受けられるのが回復への近道です。家族が専門医療機関に相談したり、断酒会やアラノンなど家族を受け入れてくれる自助グループの門をたたいてください。本人を何とかしようと思っている間は本人の回復は難しいのです。家族・本人のコントロールゲームになり、泥仕合が続きます。
 ご本人の治療は、病気を受け入れることから始まります。それから薬物療法と回復への疾患教育、自助グループ参加を含む断酒習慣の形成です。極めて順調な人でも安定した回復に至るのは2.3年かかります。何回も繰り返す人、病気が進行していく人が多いのが現状です。ご本人、ご家族ともに“あわてず、あせらず、あきらめず”です。専門医療機関にたとえ入院しても1回でスムーズに回復していくケースは残念ながら少ないです。失敗してもめげずにまた治療を受ける、助けを求めることが必要です。
 薬物依存症の場合には、DARC(ダルク)という民間の回復施設が全国(北陸では富山市)に設けられています。家族相談を受けてくれています。それでも依存性薬物使用からその施設にたどり着くまでは平均10年かかっているという調査報告が出ています。安定した回復に至るまでの期間もたどりついてから数年はかかるようです。

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病的ギャンブリングとは・・・

①ギャンブルにとらわれている。
②興奮を得たいために掛け金を増やしてギャンブルをしたいと思う。
③ギャンブルを抑える、減らす、やめるなどの努力をしてもうまくいかなかった。
④ギャンブルを減らしたり止めたりすると落ち着かなくなる。
⑤問題から逃避する、または不快な気分を解消するためにギャンブルをする。
⑥ギャンブルで金をすった後、別の日にそれを取り戻そうとする。
⑦ギャンブルへののめり込みを隠すために嘘をつく。
⑧ギャンブルの資金を得るために犯罪非合法行為に手を染めたことがある。
⑨ギャンブルのために重要な人間関係・仕事・教育または職業上の機会を危険にさらしたことがある。
⑩ギャンブルによる絶望的な経済状態を救うために他人に金を出してくれるように頼る。

以上、①から⑩のうち5つ以上によって示される、持続的で反復的で不適応的賭博行為をさします。
大きく分けて二つのタイプに分かれます。

A(アディクション)タイプ
「ギャンブルさえやらなければ良い人なのに」と周囲は評価する。
仕事は真面目にこなし二面性を持っているので、問題発覚に時間がかかる。発覚しても本人が回復の支援を受けるのを拒み、仕事への拘りを強く持っている。家族も尻拭いを繰り返し、多額の借金を抱えていることも稀ではない。介入が必要なタイプ。

Aタイプへの対応
家族は尻拭い(借金の清算等)には関わらず、本人にギャンブルによって起こったことの責任を取ってもらう。本人には借金を回復への財産として背負ってもらい、G.A.(ギャンブラーズ・アノニマスという自助グループ)、ワンデーポートのような病的ギャンブリング回復のための中間施設、あるいは病的ギャンブリングに対応する医療機関で自分がこれまでしてきたことを振り返り、ギャンブルに依存していた自分について考えてもらい、ギャンブルなしの生活を続けて送れるよう自ら行動できるようにしてもらい、他者からのサポートを受けてもらう。家族も家族教室・家族のための自助グループに通い、ギャンブルにとらわれた生活から家族自身を大切にする生活に変えていってもらう。現金管理は本人に任せるか、本人が家族に依頼する場合は本人の回復度合いに応じて対応する。(ただしいつまでも家族が管理してはいけない。本人が回復しないため)

Bタイプ(アディクション以外のタイプ)
・若者(学生時代からギャンブルにはまっている)
・軽度の知的障害あるいは発達障害がある。
・統合失調症がある。
・障害とはみなされないが何らかの弱さを抱えている。

Bタイプへの対応
まずはギャンブル以外の障害の有無を見る。障害や病気があれば障害特性に合わせた支援や服薬等が必要。次に生活上の問題も見てみる。障害ありと診断されているのであれば、生活上の問題事象が障害に起因していないかを考える。多くのケースでは障害とギャンブルの問題は関係している。障害特性に合わせて支援を組み立てる必要がある。療育手帳や精神障害者福祉手帳の取得も選択肢となる。
その人が障害ありと診断されない場合、その人の弱さ・特性に合わせて問題解決に向けた支援をしてゆく。例えば金銭管理ができないのであれば、管理の練習または管理を誰かに委ねることを提案する。家族内では見立てや支援の限界があるため、ワンデーポート(℡045-303-2621)のような場所や支援者が必要な場合がある。

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認知症とは・・・

 成人になってから物忘れと認知のゆがみが進行し、やがて身体も衰えていく病気です。
 以下の4型があります。

① アルツハイマー型認知症について

 アルツハイマー型認知症はアルツハイマー病として知られています。70歳以上の5%がアルツハイマー病で、85歳以上では20~40%にまでになります。物忘れ自体を治す薬は開発されていませんが、進行を遅らせることのできる薬は複数ありますので、早めの受診をお勧めします。
 また物忘れが進む途中で、徘徊・介護への抵抗・妄想などの問題行動が見られることがあります。これらへの対処についてのご相談にも応じます。

② 脳血管性認知症について

 元々は、認知症の最たるものとされていましたが、近年ではアルツハイマー型の方が多いことが分かっています。(混合型もあります)
 脳卒中などの脳血管障害を再発させないように、血圧・血糖値・コレステロールをコントロールすることが大切です。他の認知症同様に、妄想や徘徊などの問題行動がみられることがあります。

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③ レヴィー小体型(レビー小体型、Lewy小体型)認知症について

 金沢大学を卒業された小坂憲司先生が見出した病気です。レヴィー小体が脳に蓄積する病気で、覚醒度の変動性・パーキンソン症状・ありありとした幻視(ないはずの物や人が見える)といった特徴があります。また、非常に転倒しやすかったり薬に敏感な事も多くなるため、薬物治療には十分に配慮する必要があります。
 

④ 前頭側頭型認知症について

 前頭葉および側頭葉が強く縮んでしまう病気です。50~70歳で発症します。多くの場合、物忘れに先立って行動の異常(元々温和な人が怒りっぽくなるなど)が見られます。診断と見守り方が大切です。

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